盲導犬を取得するまで(第一章)
私が盲導犬をほしいと思いましたのが、今から15年前の28歳の時になります。
そして私が一人歩きができなくなったのは23歳のころでした。
私の目の病名は「網膜色素編成症」と言いまして、遺伝性の病気で小さなころから少しずつ進行しながら視力がなくなっていく病気です。
個人差は有りますので視力の差は人によって違いますが私の場合は23歳ぐらいでかなり視力が落ちました。
一人歩きができなくなってからは家族のものや親戚のもの、又は知り合いの人と歩いてもらいました。
何年かが過ぎて友人から「盲導犬を持つ気は無いか?」と話がありました。
それが28歳のときでした。
直ちに申し込みをしまして待つことにしました。
その後一年が過ぎたころ、縁談話しがあり結婚をすることになったのです。
ちょうどそのころに盲導犬の訓練が受けられると連絡がありました。
それで私は何を思ったか、盲導犬の話をキャンセルしてしまったのです。
当時の考えかたは、結婚すれば犬がいなくても困らないと思ったんです。
それが大きな間違えだったとは今になって後悔しました。
盲導犬をもらうのと結婚とはまったく切り離して考えなければいけなかったわけです。
その状態で8年後に離婚をしてしまい、その数ヵ月後には父親が病気で亡くなってしまったのです。
こうなると、まったくといっても良いほど自由が無くなってしまったのです。
家族の中には見えるものがいませんでしたから、何をするにも人任せになりがちでした。
それでもパソコンを自己流に覚えたりして文字を書いて保存するようにしたりして、個人情報は管理できるようになりました。
そしてそのころにもう一度盲導犬をほしいと思ったのです。
それが平成10年でした。
手続きをしまして翌年の秋に訓練を受けられる手筈になったのですが、今度は腰のヘルニアになってしまい、歩くことができなくなってしまいました。
それでも手術を受ければ秋までには歩けるようになると担当の先生に言われましたので手術を受けることになりました。
ですが、それがうまくいかなくて痛みが取れませんでした。
その結果、秋の訓練を辞退することになりました。
このままでは盲導犬をもらう前に仕事ができるようになるのかどうかが心配になりました。
仕方が無いので別の病院で二度目の手術を受けたのです。
今度は成功しまして、仕事もできる体になる目安ができたのです。
順調に体も回復をしまして、昨年の4月に以前申し込みをしました「アイメイト協会」に訓練を受けられると連絡をしようと思っていましたら、別の所で訓練方式が違うやり方で受けられると情報が入りました。
それが日本ライトハウスでした。
盲導犬の訓練は通常4週間ほど訓練所に泊りがけで受けるのが普通でした。
それを日本ライトハウスでは、基本的なことは一週間ほど訓練所に行き、習った後、自宅に帰ってきましてそこで訓練師のかたが一緒について訓練を受けられるように制度を変えた訓練法を企画したのです。
確かに盲導犬を取得するためですから4週間の間訓練を受けるのは仕方が無いと思っていました。
ですが、仕事をもっている者にとって約一ヶ月仕事を休むのはかなりの負担になるわけです。
それが一週間ほど休むだけで、後は自宅を中心に地元での訓練を受けられるわけですから負担も少ないわけです。
それで申し込みをしましたら一年後には訓練を受けられると話を聴きましたので待っていたわけでした。
ここまでが盲導犬をもらうまでの経過です。
第二章では訓練をはじめるところからの話をします。
盲導犬について(第二章)
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